2013年1月14日月曜日

第一話 sueyoshi(すえよし) 英語の壁の巨大さに腰を抜かす

これはカナダに着いた当初の話です。

イミグレーション(税関)で軽くジャブ。
ひたすら、英語分からず、とりあえず自分の資料全部広げて、
『ワタシここに行く!!これガッコウ!!!』
の一点張り。w
カナダに入る時の人はおっかなかったなー。
ヤバそうな空気漂い始め、こっちも脇汗全開になった時に、あっお前日本人か?俺すしめっちゃ好き。
とかいきなり言われて、形勢逆転。すかさず俺も
『俺、すしシェフだぜ!!』(ドヤ顔)←*実際はすし職人ではない
と言ってみると、『まじか?お前すゲーナ、カナダで寿司つくるのか?』←完全にイメージ。たぶんホントは違うこと言ってたんじゃないのか?
俺も『そんなとこかな?』って言いたかったけど、言葉が出ず、ドヤ顔を維持しつつ、首を縦に振ってみる。
そんなこんなで、『お前はこっち行け』って言われてまだあるのかよとか思いながらも、行ってみる。
どうもそこはワーキングホリデーの手続きをする場所らしく、とりあえず、資料全部広げる
言われるがまま名前とか書いたら(何度か書く場所間違えながら)なんとかクリア。
クリア後、脇汗が冷たくなっているいくのを感じながら、税関出たところでお迎えの方が迎えに来てくれている予定だったのだがいない! 変に動いても絶対いい事ないと思い待ってみた。
周りの人は感動的な再開とかなんだろうな、ハグとかキスとかして、どんどん去って行く。
気づけばだいぶ人数も減ってきた。
次の到着(だろう)またも人が増えてきた。そして次のグループが到着。再びキス、ハグをして去って行く。
何分待っただろう。30分以上は待ったが、その時の待ち時間は人生で一番長く感じたのではなかろうか?
たぶん小一時間待ったころだろうか?やっと
『are you Yuuki Tanaka?』
という人が現れた。
ごめん遅れて、道が混んでて、で
『How are you?』と聞いてくる。
は?How are you?じゃねーよ!!!不安で一杯いっぱいだったっつーの
 ということで無事にホームステイ先に到着する。

ママです。未亡人で68歳とかだったかな?めちゃ喋る人。常に笑ってるし。だいぶこの人に癒された。

そしてカナダ到着二日後、学校初日。
とりあえずテストしてレベル確認後レベルにあったクラスに振り分け。
そこで問題が発生する。
マークシートのテストで全然わかんなかったから適当にぱぱっとマークして終わらせたら、結構いい点取ってた!
俺が一番最初に終わってその瞬間から採点→面接みたいな感じでリスニング力確認の際、この点なら上級の方の建物行けるよ。頑張ってみるかい?
と聞かれ、テストでいい点取って気分が良かったし、英語よくわかんなかったから、常に笑顔でYESしか言えなかった。
ということで上級の建物に早速授業を受けに行く。(後で知ったのだが僕以外の人はその後学校のいろいろな説明をみんな一緒に聞いたらしい、何故か僕だけ授業を受ける、、、)
そして授業中に今自分はやばい状況にいることにやっと気がつく
なにも理解できない、授業中一人づつ意見聞いて回ってくる流れ、来ないでこないでと心の中で叫ぶも無意味。自分の番が回ってくる。
"How about you?"
いやいや、質問の内容が理解できてないのに答えられるか?
"I don't know"
というも、向こうは、理解してもらおうと別の方法で説明するも全くわからん。
苦笑いで"sorry I don't understand""sorry"next"を繰り返す。
それでも先生は理解させようと努力する。
こっちはもうほっといて欲しいんだよ。他の生徒も注目する。
完全に一人でテンパって、完全に不のスパイラルにハマる。
今すぐ出ていこうと思ったが、その勇気すらも出てこなかった。
先生も一人にそんな時間使えないので苦笑いで次に進む。そしてまた次の話題で一人づつ聞いていく。案の定自分の番でまたも"I don't know"
またも今すぐ出ていこうと思ったが、その勇気すらも出てこない。
次の話題
次の話題
、、、
完全に落ち込み始める。
そんなこんなでその日を無理やり消費し、家に帰る。ママは別に俺がわかんなくても、喋れなくても咎めない。そこで多少の癒しをもらい、生活用品を買いに行くも、どこに歯磨き粉があるのか分からず、店員さんに聞けるわけもない。なんとか、シャンプー、ボディそ、歯磨き粉を見つけるもレジにて、何やら俺に話しかけられる。。。。
何もわからない。もういやだーと思いながらYESという。
今なら余裕でわかるが"do you need a bag"
ビニール袋いる?っていう質問。
その質問されただけで憂鬱なるというへっぽこ。
もう嫌だー。無理だー。と、
英語の壁にひれ伏す (|||_|||)


しかし もう大人やし、なにより自分で選んだ道だし弱音は言ってられん
というか逃げ道なんてありまへん
気合を入れ直して次の日も学校に行くも、また同じことを繰り返す。
クラスの雰囲気もダメになるし、再び落ち込むだけ。
なんとか、その日を過ごして、受付に相談しに行く。
『授業全くわかりません』
もちろん、紙に予めメモにしてそれをいう。
ということでLevel-6のクラスからLevel- 3or 4 に変えてもらうことに成功。
そっからの学校生活はだいぶ気楽になったが、やはり全然わからない。先生の言ってることも、ママがいう事も、友達との話も、、、

とりあえず一ヶ月続けてみた。

しかしこんなレベルでは生活していけないと気づく。
こっちで作った銀行から電話があって、取ってもわからないから無理やり切る。
電車の広告もわからない、読めない。ままが喋ってる、言っている意味が未だにわからない。
こんなんでどうやって生活できる?目標の最低限の会話能力ですら全然程遠いじゃん。
 
ということで有り金ハタイテ学校延長するのを決意するのである。

しかしこの決意をできたのはバイト先が見つかったからである。
ひと月の収入がどれくらいか、今の所持金、学校延長の学費、家賃等
全てを計算してぎりぎりなんとかなったので決意しただけである。

このバイト先、いわゆるジャパレス(ジャパニーズレストラン)でスタッフ全員日本人であった。
ジャパレスで働くのに対してネガティブな意見を持つ人も多いだろう。
自分もホントに英語を伸ばしたいならやるべきでないと思う。

しかし、僕らは生活しなければならない。
むしろ海外超初心者(僕がそうであったように)はここから始めてもいいんじゃないだろうか?と僕は思う。
そこで働いているうちの数人は何年かこっちで住んでいる人だろうから、何かと困ったことがあれば相談に乗っていただけるし、海外初心者にとって何かと困ることはいっぱい起こるものだ。
安いスーパーや、この食材を手に入れる方法、こっちでは当たり前のルール、法律、交通機関のテクニック etc...
知り合いがいてこっちに来たならその人に聞けばいいが、普通はいないんじゃないかな?
これは僕の意見だが地球の反対側まで来て生活してる日本人ってすげー人ばっか。
他のお店は知らないが、僕が働いてた場所は出会えて良かったと心から思える人たちしかいなかった。
多分一生やり取りを続ける。そんな人たちに僕は出会えた。

何はともあれ、ここで働きながら学校に行き、英語、海外生活を慣らせなければいけない。
これが最優先!!!
頑張るぞー!!!
*僕はいませんw


バイト先はいわゆる居酒屋。朝学校に行き、バイトして、家に帰って復習。
という日々が始まるのである。二週間毎にお給料がいただけるシステム(このシステムにもすごく助けられた)だったので、二週間もしくは四週間毎に、学校の延長代を支払うというやり方で、なんとかやりくりしていた。

この時まさか、この生活が4ヶ月以上も続くなんて予想だにしていなかったのだが、、、

そう英語の上達って簡単じゃないことに気づく。(完全にナメテタ ( ̄Д ̄;;)
当初一ヶ月学校行ったらなんとかなるっしょっていうプラン。。。
日本脱出という考えが先行して、ほぼ勢いでやってきたのだが、皆さん
ご利用は計画的に
多分こんな無計画だったの僕くらいだろうが。。。



 


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